秋の滝の上自然公園を2度訪問。紅葉の始まったころと終わりはじめのころ。今秋は雨風のせいで落葉が早く寂しくなりかけていたけれど、千鳥ヶ滝の渓谷美と夕張川両岸の紅葉をゆっくり眺めて、本当に美しい場所だと思った。

二本の橋の上から眺める千鳥ヶ滝、渓谷と紅葉

滝の上自然公園は夕張市の南部、三川国道（274号線）沿いにある公園。深く刻まれた渓谷に2本の橋がかかっていて、気楽に歩いて渡ることが出来る。

夕張川を流れる水が長い歳月をかけて岩々を侵食し創りあげてきた造形美。左奥に見えるのが千鳥ヶ滝。

紅葉の季節には両岸の木々が燃え上がる炎のようにまばゆい色に染まる。

滝の上自然公園はアイヌ語で「ポンソウカムイコタン（北方の神々が住むところ）」と言われているそうだ。紅葉が美しすぎるがゆえに神さまたちが造ったに違いないと思ったからなのか、山々に実りが多かった住むにふさわしい場所だからなのか。

公園敷地内には、現役の発電所「滝の上発電所」もある。1925年に建設された赤いレンガ造りの洋風建築。建物正面の上部にある星型の紋章が発電所を建設した北海道炭礦汽船株式会社（北炭）の社章。

夕張川にかかる橋も紅葉の見ごたえたっぷり

滝の上自然公園に限らず、夕張川沿岸は紅葉の名所だ。10月は車を走らせるだけで贅沢な紅葉ドライブができる。晴れている日は輝く紅色を、雨上がりにはしっとりした紅色を楽しむことができる。

滝の上自然公園の少し下流（栗山、札幌寄り）に夕張川を渡るための大きな橋が二本かかっているが、これらの橋から見る紅葉は絶景だった。車は橋を過ぎたところに止められなくはないが、ここの国道を走る車は皆、とばしがちなので止めるも歩くも要注意。