旭川市神楽にある国有林「外国樹種見本林(がいこくじゅしゅみほんりん)」は、小説「氷点」の舞台にもなった観光スポットです。
春は桜、秋は紅葉が楽しめます。またエゾリスや野鳥にも出会える場所です。
小説「氷点」の舞台にもなった場所
外国樹種見本林(がいこくじゅしゅみほんりん)は、JR旭川駅から車で10分ほどのところ、旭川市神楽にある国有林です。だれでも自由に立ち入れます。
この見本林というのは、旭川営林局管轄の国有林である。
北海道最古の外国針葉樹を主とした人工林で、総面積十八.四二ヘクタールほどある。
樹種はバンクシャ松、ドイツトーヒ、欧州赤松など十五、六種類もあり、その種類別の林が連なって大きな森となっている。(引用元「氷点(三浦綾子・著)」)
前の散策路にはチップが敷き詰められていて、ふかふかした感覚が心地よいんですよ♪
「氷点」の舞台をたどり楽しむ見本林
外国樹種見本林の説明として冒頭で引用したように、見本林は三浦綾子の小説「氷点」でキーになる場所として登場します。現在は、入り口横に三浦綾子記念文学館があります。
見本林の遊歩道は高い木々が太陽の光をさえぎり薄暗いです。その薄暗さが三浦綾子に犯行現場を描かせたくなったのか、小説では幼女ルリ子が見本林を突き抜けた美瑛川の畔(ほとり)で殺されてしまいます。
現在の見本林では小説「氷点」にまつわる案内板が掲示され、物語を思い出しながら散策を楽しめるようになっています。
地元では桜の名所としても知られています
外国樹種見本林は地元では桜の名所としても知られています。
見本林を横切っている美瑛川の堤防は、桜の季節になると、広くて遠い淡い水色の空をキャンバスにして、厳しい冬を乗り越えたて待ちに待った春を謳歌する桜がおどる姿が見られる絶好のスポットになります。
2015年5月1日に撮影したこの写真は、ヨーロッパトウヒの木々の新緑が桜以上にまばゆく景色に心を奪われて撮影したものです。
平日の午前中などは地元の人もまばらなので、ゆっくり桜を楽しむことができます。
【注意】旭川市の桜の季節はゴールデンウィーク前後
ちなみに旭川市の桜の季節は本州に比べて遅いです。毎年ゴールデンウィーク前後なので、ちょうど観光シーズンに桜を見られることもあります。
エゾリスや野鳥にも出会えます
外国樹種見本林のもう一つの魅力は、エゾリスや野鳥に出会えることです。
エゾリスは餌となる木の実を探しに地上に降りてくることもあります。
例えば、次の写真は、エゾリスも私もお互いの存在にほぼ気づいていなかったときに撮影した写真です。2015年10月3日に撮影しました。
2015年10月3日のブログ「朝の外国樹種見本林(がいこくじゅしゅみほんりん)をカメラ散歩」
でも人の気配を感じると木の上に逃げてしまいます。この時は、私が小枝を踏み「ポキッ」と音を立てたため、一目散に木の上に駆け上がってしまい、しばらくは動いてもくれませんでした。
※望遠レンズ「CANON EF-S 55-250mm F4-5.6 ISを使用して撮影。
外国樹種見本林へのアクセスなど
- 住所
- 北海道旭川市 神楽7条8丁目
- 入園料など
- 無料
- 駐車場
- あり。無料
- 参考サイト
- 旭川観光協会「外国樹種見本林」
正面入り口や駐車場の写真(夏期)
外国樹種見本林(がいこくじゅしゅみほんりん)の住所は、北海道旭川市 神楽7条8丁目です。マップアプリでは、三浦綾子記念文学館で検索する方が見つかりやすいかもしれません。
237号線(通称:大雪道路)の「三浦綾子記念文学館、見本林」の看板にしたがい住宅街の細い道路に入ると、正面に木々と「外国樹種見本林」の看板が見えてきます。
(2015年5月1日撮影)
無料の駐車場とお手洗いがあります。桜の季節(5月上旬)は駐車場内でも桜が見られました。