旭岳をトレッキングしてきました。コースはロープウェイの姿見駅から中岳温泉への往復。山頂には登っていません。
紅葉の絨毯、光を受けるチングルマに冬に備えるホシガラス。静寂に感動しました。
北海道と言えば登山、とくに短い紅葉シーズンの登山は憧れです。
昨年は高原温泉の沼めぐりコースのトレッキングに行きました。
今年は経験豊富な方々とご一緒させてもらって、旭岳に行ってきました。
早秋でも美しかった旭岳の裾合平(すそあいだいら)
目的は登頂よりも、撮影しながら散策すること。
最初はロープウェイの姿見駅~裾合平までのコースを予定していましたが、
初心者の私がまだ歩けそうだ、ということで、中岳温泉まで足を延ばしました。
平日で、始発ではない7時半のロープウェイ、
しかも山頂に登らないコースだからなのか、
あまり人に遭いませんでした。
※そういえば、当日も雨予報でした。
そのおかげか、とても静かな旭岳を堪能できました。
あの静寂は山を下りて日常生活に戻っても思い出す貴重な癒しとなっています。
旭岳の紅葉はピークよりだいぶ早かったみたい。
今年は暖かい日が多くて紅葉も1-2週間遅れてるんです。
それでも白いおひげのようになったチングルマが太陽光で輝き、
鮮やかな絨毯やセーターの模様のように彩られた裾合平(すそあいだいら)は美しかったです。
チングルマの白いおひげが紅葉すると・・・
中岳温泉
中岳温泉では、パワーみなぎる温泉で足湯。疲れが飛びます。
完全入浴した男性もいました。45度はあると思うので、かなりのつわものですね。
本宮の湯の峰温泉の薬湯を思い出しました。
ハイマツの実をくわえたシガラス
今年の旭岳はハイマツの実が少なくエサがあまりないのでは?
との事。熊の糞は一つ見つけました。
鳥も2度見ただけですが、そのうち1回のチャンスにホシガラスを撮影できました。
ハイマツの実を加えています。
早秋の旭岳に上るには?所要時間や服装など
旭岳はロープウェイで手軽に高所まで登れる山で、夏にはサンダル姿の観光客も多いです。
しかし、ごく一般的なルートでも遭難したり滑落したり、低体温症によって命を落とす人がいます。
本格的な山なんです。
だから服装や装備はこれでいいのか?と前日まで不安でした。
ちょうど予報では雨が降るかもしれないこともあり、寒い旭岳で体を冷やしたら危ない・・・と。
※雨や強風の場合は中止しましょう。
所用時間
私は初心者ですが、ある程度、普段から体を動かしている人のペースと思ってください。
- 姿見駅~裾合平~中岳温泉:3時間半(撮影しながらゆっくりと、休憩あり)
- 中岳温泉~裾合平~姿見駅:1時間半(天候悪化を避けるため急ぎ足+休憩なし)
服装
9月中旬の旭岳は、最低気温が一桁になります。なので、初冬の服装が必要となります。
たまたまこの日は温かくて上着などはほぼ脱いで歩きましたが、一般的には中厚のアンダー上下を着用したうえでパンツとジャケット(ウィンドブレーカー)に薄手のダウン(別途レインウェア上下はザックに)という服装になるみたい。
- 速乾性で密着するサイズの下着
- 中厚のアンダーウェア上下
- 上はソフトシェル(ウィンドブレーカーみたいなもの)
- 下はパンツ
- 防寒用に薄手のダウン(ザックに)
- レインウェア上下(ザックに)
晩秋になると、これにニット帽や手袋が必須になります。
また山頂を目指して中岳温泉から裾合平に下り一周するコース(いわゆるお鉢めぐり)は、急斜面で足場も悪いのでストックがあると良いそうです。