朝、雲間から少しだけ刺した太陽に誘われて散歩に出た。心配された悪天候は暴風にとどまり、街は少し凍える程度ですんだ。
強風と雑草と私
週の初めから「北海道は暴風雪の恐れ」と気象予報士やアナウンサーが繰り返し伝えていた。かつて死傷者も出したことがあるような「爆弾低気圧」という言葉も聞いた。週末は数カ月ぶりの雪ハネ筋トレに違いない、と思っていた。
それだけに金曜の朝は、拍子抜け。
風と気温の予報だけが実現し荒く硬めの雪が少しだけ降った。強風は寒さに正気を奪われた画家の絵筆のように地面を荒々しくなぞっていき、薄く降った雪は絵の具の代わりに地表に塗り広げられていた。
うっすら届いた陽の光の端で雑草が躍っていた。
強風の筆さばき程度では大丈夫。こんなにか細いのに強い。柔軟性。粘り。雑草になれない人間の私…相田みつお風 (笑)。