家庭用冷凍庫には、冷やし方では「直冷式」「ファン式」が、形では「扉式」「ストッカー/ボックス型」があります。
私は価格が手ごろで使いやすい「直冷式」で「扉式」の冷凍庫にしましたが、いまだにどれが良かったのかなあと思います。
冷凍保存は親世代の常識?
長い冬を美味しく過ごすべく、冷凍庫を買いました。夫の両親が冷凍庫を活用していたこともあり、あれば冬(雪の多い日)に買い物に行かなくてよくていいかなあと。
夫の両親は冷蔵庫と同じサイズ(高さ180cmの冷凍庫)を使っていました。家庭菜園の実りが多い夏には「これ、あげる。冷凍して冬に食べな」という感じで、お野菜がなくなる冬にせめて味噌汁の具にでもという考えがあるようです。
冷凍庫の種類と特徴
特徴1「直冷式」と「ファン式」
冷凍庫の1つ目の特徴は、庫内の冷やし方の違いです。「直冷式」と「ファン式」があります。
直冷式 | ファン式 | |
---|---|---|
特徴 | 特定の場所(パイプなど)を冷やし、冷気は自然とひろがるタイプ | 冷気をファンでまわし、庫内を均一に冷やすタイプ |
良いところ | すぐ冷えやすい 食品が乾燥しにくい |
霜がつかない (霜とり作業が不要) |
悪いところ | 霜がつく (霜とり作業が必要) |
食品が乾燥しやすい やや高価 |
予算が許せば「ファン式」。普通のもので良いなら「直冷式」でしょうか。
霜とりは中のものを一度全部出して電源をオフにして、霜(氷)が解けたら庫内を吹いて。。。という作業で1年に2度ほどできたら理想でしょうが、何年もやっていない人も多いです。庫内の見た目(霜が多い状態)や電気代が多少かさむのが気にならい性格なら霜を放置できるので迷わず「直冷式」で。
特徴2「扉式」と「ストッカー/ボックス型」
冷凍庫の2つ目の特徴は、扉の位置・冷凍庫の開閉方法の違いです。前開きの「扉式」と上開きの「ストッカー/ボックス型」があります。
扉式 | ストッカー/ボックス型 | |
---|---|---|
特徴 | 一般的な冷蔵庫と同じように全面を扉のように開くタイプ | 箱のように、上面がフタになっているタイプ |
良いところ | 出し入れしやすい 上に物が置ける |
庫内の冷気が逃げにくい 開けっ放しによる解凍事故が起きにくい |
悪いところ | 庫内の冷気が逃げやすい 開けっ放すと庫内のものが解ける(解凍事故) |
底のものが出し入れしにくい |
「扉式」と「ストッカー/ボックス型」は扉の位置が違うので、使い勝手や部屋のレイアウトが変わります。レイアウトに制限がないなら、冷凍保存するものによって決めるのが良いのかなと思います。具体的には、
- 冷凍保存するものが小さい・・・小分けにした山菜、野菜、惣菜や切り身の魚、お頭なしの魚を少しずつ冷凍
→「扉式」 - 冷凍保存するものが大きい・・・鮭(シャケ)を一匹まるごと、釣った魚をお頭つきでどんどん冷凍、猪や鹿肉を塊で冷凍
→「ストッカー/ボックス型」
主な冷凍庫
「直冷式」で「扉式」の冷凍庫
私は「直冷式」で「扉式」の冷凍庫にしました。シャープのFJ-HS9Xという品番です。下記のシャープのFJ-HS17Xより、容量が小さいです。
扉式ですが、引き出し一段ごとに冷却パイプがあるので冷気を逃しやすいと書かれてあり選びました。が、開けっ放しによる解凍事故が3回ほどありました。近づくと床がヒヤリ・・・。
解凍事故を起こした時は、霜取りのタイミングだと決めて、気にしないようにしています。おかげで半年に一度のペースで霜取りをしています。
「ファン式」で「扉式」の冷凍庫
霜取りが要らない「ファン式」で「扉式」は、予算が許しまた大きさ合えば買いたかったです。結局は、予算オーバーでなおかつサイズが大きかったのであきらめましたが、霜取りが要らないというのは大きな魅力です。
「直冷式」で「ストッカー/ボックス型」の冷凍庫
冷気は低いところにたまる。だから「ストッカー/ボックス型」の冷凍庫は冷気が逃げにくい。「扉式」の冷凍庫を使っていると出し入れのときに、冷気がどっと出ていくのがわかります。開け閉めは毎日だし北海道の家は冬も部屋が暖かいので、冷気が出ていくたびにもったいないと思います。
私は「ストッカー/ボックス型」の冷凍庫は出し入れが不便だからダメ、と決めつけていました。しかし、いざ扉式の冷凍庫を使ってみると、冷気が逃げていくのは気になります。冷凍庫を使う人が体が小さいとか力がない人だと扉式のほうが良いですが、とくに不自由もなければ「ストッカー/ボックス型」の冷凍庫のほうが気軽に使えて良いかもしれません。
直冷式・扉式の冷凍庫の手入れ(霜とりの方法)
私の霜とりの方法をご紹介します。もっといい方法があれば教えてください。
- 冷凍庫の電源を切る(霜取りモードがある場合は霜取りモードにする)
- 冷凍庫内のものを保冷ボックスにうつす
- ・扉を開けておく。
・一番下の引き出しは戻しておく。(溶けた氷や水受けとしてつかう)
・それ以外の引き出しは外しておく。
・冷凍庫の前に新聞紙やバスマット、タオルを引いておく(冷凍庫の下にかかるように敷くとよい) - タオルで庫内を吹きながら氷も外していく(冷却パイプを傷つけないよう固いもので氷を割ろうとしないほうが良い)
- 霜氷をとれたら、保冷ボックスの食べ物を戻す
所要時間:約45分