シネプレックス旭川で行われた映画「生きとし生けるもの(今津秀邦監督)」を試写会で観てきました。冒頭と括りのシーンが強烈に心に響きました。ぜひ北海道外でも上映してほしい映画です。

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今津秀邦さん監督「生きとし生けるもの」を試写会で見て。

映画「生きとし生けるもの」試写会ハガキ
映画「生きとし生けるもの(今津秀邦監督)」を試写会で観てきました。

冒頭と括りのシーンが強烈に心に響きました。ぜひ北海道外でも上映してほしい映画です。

ヒトとして。共に存在するひとしい生命を見つめる映画

「生きとし生けるもの(今津秀邦監督)」は北海道で出会える動物を中心に撮影されたドキュメント映画。旭山動物園のパンフレットやポスターの写真で知られる今津秀邦さんの初監督作品です。

試写会は冒頭45分間が舞台挨拶でした。
舞台挨拶の様子
今津監督のほか、俳優の津川雅彦さん(マキノ監督)、前・旭山動物園園長の小菅正夫さんと旭川在住の絵本作家のあべ弘士さんが映画への想いなどをお話しされました。映画に出演された若松美帆子さんも司会という立場で舞台あいさつに参加されていました。

また、映画に使われた映像は今津さんだけでなく他の数多くの方たちがそれぞれ得意とするものを撮って提供されたとのこと。映画に関わった方たちも私たち一般人と一緒に会場で完成した映画をご覧になっていました。

”いのちは人も動物も皆つながっている。”

「生きとし生けるもの」のホームページのURLにはA life lineとあります。この”A life line”は、当初の映画のタイトルだったとのこと。ヒトも動物も命は繋がっているという今津監督の想いを表しているそうです。

津川さんは、私たちが生きとし生けるものに神が宿ると信じて生きてきたことの大切さを想い続けていたところに今津さんがこのタイトルで映画を撮られたことに縁を感じたとおっしゃっていました。誘い人(いざないびと)として映画に参加したのはそういう気持ちから自ら提案してのことだったとか。

あべさんは人も”ヒト”、つまり学術的にはキツネ、クマと同じように生きるものとしては同じであり、そのことを改めて感じさせてくれる映画だとおっしゃっていました(と思う)。

ほとんど音楽がない映画です。音は鳴き声や風の音などがほとんど。きっと心地よくなって眠ってしまう、と思っていたら案の定、一瞬寝てしまいました(笑。

会場には子どもたちも多かったのですが、とても静かに観入っていたのも印象的でした。教育機関などでも上映されたら素晴らしいなあと思いました。

東京など北海道以外で上映されますように

まるでその自然の中に自分がいるような気持ちになる映画で、何度もカメラを構えそうになりました(笑。この映画ほどダイナミックな自然の中でカメラを構えたことはありませんが、少なからず北海道の自然を感じながら写真を撮っている身としては身近な映像に感じられたのです。

しかし、道外の人にはとても貴重な光景が収められた映画だと思います。津川さんもおっしゃっていたように東京(など道外各地)で上映してほしい映画です。

私なりの”ヒト”としてのあり方を想う素敵な時間でした。

映画「生きとし生けるもの(今津秀邦監督)」