紫陽花は晩秋にもまだ色を付けている。それが北海道に来て知った近畿とのギャップ。庭にはしいたけとなめこが生える、それは両親の庭だから。
北海道旭川市の晩秋の庭にて
ピンポンッ。短いチャイムの音が鳴った。出ると夫の父が「庭の小屋の裏にシイタケがなってる。原木を立てておいたから、とる(撮る&採る)といいよ。」と教えてくれた。
さっそく庭へ出たら、しいたけと咲いたまま枯れ始めた大きなアジサイがありました。
晩秋の紫陽花。
北海道旭川市の紫陽花は夏の終わりごろから咲きはじめ、花は散ることなく咲いたまま枯れる。
近畿では紫陽花は梅雨の花で初夏の太陽とセットなのに、北海道では晩夏の花で、しかも雪降る季節も咲いたまま枯れた姿が残る。本州と北海道の違いを最も感じさせる花の一つといえる。
しいたけはナメクジに食べられる前に採らなければ
そしてしいたけ。数年前に夫の両親が原木を買ってきた。夏に帰省した時に種菌を打ち付けたことがある。収穫まで二年かかると聞いて、しいたけを大事にしようと思った。くすくす。懐かしい。
一本だけしいたけが生えていた。背景に映るピンク色の花は秋明菊(シュウメイギク)だ。秋の始まりを告げる花だろうか。白や淡いピンクの花があちこちで晩秋の風に揺れている。
小ぶりだが肉厚に育ったしいたけ。この後、周囲の原木にもしいたけを見つけたが、こちらはナメクジに食い荒らされた後だった。美味しいものは、いつも動物が先に食べている気がする。
雪が降ったらなめこの収穫
しいたけで思い出した。両親の庭にはなめこが生える木もあるのだ。
まとまった雪が積もった日の午前に、夫の母が収穫したなめこを持ってきてくれた。そう、雪の降りはじめのころはなめこの時期なのである。
そして、雪がうっすら積もった日の午前中にいそいそとなめこ狩りに庭へ出る。小鍋とペティナイフを持って。
ふたたび気温が下がる再来週には雪も降るだろうか。その時は私も採れるほどのなめこができていたら嬉しいな。豊作だった大根でなめこおろしにして食べるんだ。