沼田町 第39回夜高あんどん祭りで、あんどんぶつけ合いを初めて観ました。観客と一体になって”喧嘩”が盛り上がっていくあの空気感。興奮しました。
第39回夜高あんどん祭り(2015年8月29日)
北海道沼田町の第39回夜高あんどん祭りに夫と夫の両親と言ってきました。沼田町は旭川から西に1時間ほどとけっこう行きやすいです。春先には沼田町北部にある「ほろしん温泉」にも行きました。
あんどんのスケールとぶつけ合いの盛り上がり
沼田町の夜高あんどん祭りは”道内唯一の喧嘩あんどん祭り”と公式ホームページで案内されています。今年で39回目。由来は「承応2年(1653年)、越中・砺波の里での出来事」にまでさかのぼりますが、沼田町のあんどん祭りの歴史は昭和52年から。当時はたった2基のあんどんでスタートしたそうです。
昭和52年、当町の開拓者・沼田喜三郎翁のふるさと(現在の富山県小矢部市)の松本市長と津沢の有志の方々により、沼田町の開基80年(昭和49年)を喜縁としてわが町に伝承されたのが「夜高あんどん祭り」。
明るい時間帯に観るあんどん
もちまき直前の17時頃に沼田に着きました。明るい時間帯のあんどん!ねぷたも観たことがないので、わーいわーいでした。
左が自衛隊で右がJAきたいぶきのあんどんです。
明るい時に間近でみると、色を塗っている部分や線などは、けっこうラフでした。こんなんなん?とか思いましたが、これが夜になってあんどんに灯りが灯ると綺麗なんですよ。
▼沼田小学校のあんどん、明るい時と夜と。
あんどん練行
日が沈むといよいよあんどん祭り、本番。まずはあんどんが町の一角を練り歩きます。太鼓や踊りも披露されました。
私、この時点で”喧嘩あんどん祭り”を理解していなかったので「あんどん練行」ですでに大興奮。こんなサイズ※のあんどんは初めて!夜高(よいたか)節の「ヨイヤサ」という掛け声、良い!
※大型あんどんの大きさは「高さ7メートル・長さ12メートル、幅3メートル、重さ5トン」(北海道沼田町|沼田町夜高あんどん祭り|あんどんの大きさ、夜高節のご紹介より)
沼田小学校、沼田中学校、沼田町商工会、JA北いぶき、沼田町役場、自衛隊のあんどんを見ました。どれもゆっくり見られていないので後日写真を整理せねば。
沼田小学校の子どもたちのおどりは可愛く、また客席への誘いも上手だったなあと思いました。ついつられて一緒に「ヨイヤサ」ってね。うちわを振り上げていました。
夜高あんどんぶつけ合い
そして午後8時15分。本当の興奮がやってきました。
”道内唯一の喧嘩あんどん祭り”の本番!夜高あんどんぶつけ合いです。
両者、それぞれあんどんをのけ反らせたり煙を吐いたりしながら気勢を張りあいます。気持ちが高ぶっていく感じが楽しい!!
そしてぶつけ合い。相手の釣りあんどんめがけて一気に猛攻。
クシャっとあんどんが壊れる音がしますが、そのあとも繰り返し繰り返しあんどんを叩きつぶそうとします。
釣りあんどんがつぶれたら勝負あり。
互いに後退し、敗れたほうは釣りあんどんの交換タイムとなります(笑。
有料観覧席
札幌や帯広ナンバーの車もいて、ファンも多そうな夜高あんどん祭り。ぶつかり合いが目の前で見られる場所は皆さん、場所とりをされていました。私たちは両親と一緒だったので有料観覧席を予約してゆっくり会場入りしました。
有料観覧席は予約できます。残席あれば当日券を販売するようですが今日は無かったようです。2016年以降に行かれる方は前日までの予約がおすすめです。
残席が少ないとロッピーで「横並び席が取れません」と表示されるかもしれません。私たちはそうでした。その場合は沼田町商工会に問い合わせて横並び席がとれるか確認すると良いかもです。予約は商工会でも受け付けていました(EmailかFAX)。
観るものも巻き込んで。楽しい祭りでした。
人口3,410人(平成26年3月1日現在)の町でこれだけの行灯を用意してあれだけの観客を集め、第39回目まで開催し続けているのは立派なことだなあと思いました。なにより祭りが楽しかった。
よそ者にとって祭りはただ観るだけの時間。子ども山車を引いた子ども時代を思い出しながら、ただ観るだけの祭りに寂しさを感じることもあります。でも沼田町の夜高あんどん祭りは観る人たちも巻き込んでいく感じがあって楽しかった。宗教行事としても祭りというよりも町のための祭りという感じだからでしょうか。観に来てくれた人を満足させたい(また来てほしい)という気持ちが伝わる祭りでした。
商工会では若い子たちが窓口にたって慣れない接客を一生懸命やってくれていた。こなれた感じではなく新鮮な感じ。良かったです。
服装は暖かめがおすすめ!
来年の自分のために、大事な服装について書いておきます。
服装は厚手の防寒着をお忘れずに持っていく!今夜は気温15度程度で風も多少あり、とても寒かった!!
暑ければ脱げる。寒ければ凍える。高齢の親や小さな子供を連れていく場合など、とくに注意。
ニット帽、薄手のダウンなどがおすすめ。温かくして盛り上がって汗を流すぐらいで!
場所はJR石狩沼田駅前
場所はJR石狩沼田駅前です。無料駐車場があちこちに用意されます。