最終日の2018年8月13日、ニセコサマーアートフェスティバル2018に行った。
写真では、ハービー・山口さん、シーズン・ラオさん、佐々木育弥さんが出展。そのほか、安田侃さん、皆空窯・南正剛さんなど多数のアーティストも出品されていた。どこか身近さに感じる作品が多く、しかし繊細でクオリティーの高い作品ばかりだった。ニセコは初めて。往復300km超えの日帰りドライブ(しかも雨)だったが、わざわざ行く価値があったと思う。
繊細でクオリティーの高い作品ばかりが集められたアートフェス
今年のNISEKO SUMMER ART FESTIVAL 2018は会場が複数に分かれているということで、最初に、ひらふ坂にあるhirafu188というビルの5階、地下1階の展示会場へ、その後にKIYOE Gallerryへ行った。
hirafu188会場
hirafu188 5階では、駒沢千波さんの作品に目がとまった。心地よい色使い。こんな作品が自分の部屋にあったら素敵だろうな、とスッと感じた。
食卓でお世話になっている皆空窯(かいくうがま)・南さんの氷裂シリーズも発見。荒野洋子さんの書の力強さにドンッと心を打たれ、島田正敏さんのうつわの色に癒し融かされました。
hirafu188 地下1階では安田侃さんの作品たちがお出迎え。ARTE PIAZZA BIBAI(アルテピアッツァ美唄)や札幌、旭川駅などで見る作品と違い、小さなサイズの作品群で、膝の上に置いて毎日撫でて過ごしたくなるような気分になりました。作品は購入できるんですよ。
KIYOE Gallerry会場ではシーズン・ラオさんにお会いする
KIYOE Gallerryでは相羽高穂さんの盆栽ジオラマに釘付け。はじめてプリントで見たハービー・山口さんの作品は人に対する暖かい気持ちがあふれていて、写真の奥行きのようなものを感じた。
シーズン・ラオさんが在廊されていたのはラッキーだった。作品や活動について詳しくお話を聞けた。オリジナルの和紙をつかい、水墨画のように仕上げる作風は静かで奥深く魅力的だった。
作品のテーマも人と自然とのかかわりや歴史を掘り下げたもので、非常にたくさんのことを勉強されていた。国内外でワークショップなども積極的に取り組んでいるとの事。来年には京都でも何か計画があるとか。
作品のジャンルについては、本人曰く、自分の作品は写真という作品仕上げと違い、現代アートに属すると思います、とのことだった。見るぶんにはどちらに属していてもあまり影響はないけれど、個人的には写真という枠にこだわらない(合成してるか否かを気にしすぎないという意味も含め)のがいいなーと思ってる。
ラオさんの作品を図録も含めいくつも見させてもらい、カメラを使って映した光と影をどう可視化するか、そこで表現を最大化することもできるのが写真・アートの面白さだと思った。
ニセコの街は外国みたいだった
ニセコは建物が外国のようで、雰囲気だけ海外気分にひたりたいならニセコ旅はアリだと思った。今回はお盆という事もあり子どもをアクティビティーに参加させていた旅行客が多かった。ラフティングとかスタンディングパドルとか。すれ違った親子の関西弁の会話にはホッとした。
アートフェス、また来年、あるのかな。遠くに引越していなければまた行きたいな。